3月17日(木)、第36回小学部卒業式を挙行いたしました。
今年度は、小学部の三人が巣立っていきました。三人が、小学部で大きく強く育ち、堂々としっかりと「卒業生の言葉」を伝える中で、その成長に会場の誰もが胸があつくなりました。楽しかった思い出、これからの出発への想い、そしてご家族への心からの感謝を伝える卒業生に頼もしさを感じます。
そして、こんなお話を卒業生に贈りました。
会場いっぱいの温かく大きな拍手に迎えられ、今、皆さんは卒業証書を受け取りました。三人は、今日をもって6年間の小学部を卒業します。それぞれの年月の中で、多くのことを感じ、気付き、学び、本日の卒業の日を迎えました。
決していつも平坦な道ばかりではなかったでしょう。うまくいかないこと、辛いこともあったでしょう。でも、どんな時でも皆さんのそばには、友だちがいて、ご家族がいて、先生がいました。みなさんが楽しいこと、嬉しいことを話し、笑顔や表情で伝えることで、周りの人は、喜びや元気をもらいます。悲しいことや辛いことを伝えることで、周りの人は、一緒に考え、一緒に頑張っていきたくなるのです。人は、人と人とのつながりの中で育ち、心が満ち、みなさんも私たちもお互いにいつまでも成長していきます。
これからもたくさんの人と出会い、さらに学習や経験を重ね、心を動かす発見や心いっぱいの感動をこれからも一緒に作っていきましょう。卒業、おめでとう。
私にとっても、この卒業式がしめくくりの式となります。昨日は、前に座る卒業生たちの発案で、小学部の教室で私への卒業証書を小学部を代表して三人の卒業生から授与していただきました。このサプライズに、涙があふれ、止まりませんでした。これほどまでに優しく、愛があふれる、素晴らしい子ども達です。私は、校長として、子ども達を心から誇りに思っています。伊丹特別支援学校が、我が家の想いです。卒業生そして在校生のみなさん、保護者の皆様、教職員の皆様、ご来賓の皆様に、心からの感謝を申し上げまして、私の最後の式辞といたします。
平成二十八年三月十七日
伊丹市立伊丹特別支援学校長 橋詰和也
卒業式前日、小学部の子ども達と先生達から、「校長先生、小学部で卒業生を送る会をするので来てください。」とお誘いがあり、教室へ行きました。明日に卒業を控えた3人を学部でお祝いすると思っていると、「校長先生への卒業証書授与」ですと…。子ども達、手作りの卒業証書をもらい、そして卒業生一人一人が、私への想いを話してくれました。心から子ども達が愛おしく、教員生活のしめくくりの素晴らしいプレゼントです。本当に、ありがとうございました。