3月10日(木)、高等部卒業式を挙行いたしました。三人の生徒が巣立って行きました。たくさんのご来賓、保護者の方々、そして在校生、教職員に見送られての感無量の卒業です。
式辞の中で、三人へのそれぞれの回想とこれからの出発への想いを伝える中で、こんなお話を卒業生に贈りました。
「多くのことを経験し、たくさんのことを学び、今ここに12年間の学校教育の全課程を修了しました。卒業の日は、終わりではなく、新しい出発のスタートと言いますが、この会場にいる全ての人は、別れの寂しさで一杯です。
かけがえのない子ども達。障害のある子ども達は、確かに自分一人では難しいこともたくさんあります。多くの人のサポートもいるでしょう。でも、その子は、いつも人とのふれあいの中で、人とのつながりのまん中で育まれている子ども達です。そして、いつも子ども達は、ひたむきで、自分の力を100%発揮しようと懸命な姿を見せてくれています。そんないとおしい子ども達の頑張る姿や優しい心を、これまでにたくさん授ってきました。私自身が、感謝の思いで一杯です。
卒業する三人の皆さん。これまでの学校生活の中で、友達や先生と楽しく過ごした分だけ「喜び」があったでしょう。いろいろな勉強をした分だけ「嬉しさ」があったでしょう。その「喜び」や「嬉しさ」が積み重なった分だけ、心も体も大きくなりました。人は、人と人との中で、私たちもお互いに成長していきます。育んだ友情や人と人の絆は、思い出だけでなく、これからの歩みへの勇気と自信になります。社会に出て、たくさんのことを心と身体で吸収し、これからの一歩一歩を、強くたくましく進み、さらにさらに大きく成長していって欲しいと願うばかりです。
卒業、おめでとう。 伊丹特別支援学校は、いつまでもいつまでもみなさんの学校です。そして大切な仲間です。
明日に向かって、次のステージに出発です。たくさんの笑顔と優しい心、楽しい年月をありがとう!、この感謝のことばを送り、式辞といたします。」
平成二十八年三月十日
伊丹市立伊丹特別支援学校長 橋詰和也
卒業式のあと、児童生徒会主催の「卒業生を送る会」です。在校生、ご出席いただいた保護者のみなさん、教職員の花道の中、3人の卒業生が愛唱歌「とまらずすすめ」とともに拍手で送られました。
そして、最後に、くす玉を割って、これからのたびたちを祝します。
たくさんの楽しい年月をありがとう!さぁ、行ってらっしゃい!